六花の森
アイデアコンペの作品です。建築物というよりはインスタレーションを意識して作りました。想定された建設地は北海道です。大自然を開拓して施設を作ることの意味。私は森への鎮魂の意味を込めて「墓標」のようなものを建てる事を考えました。北海道には多くの針葉樹があります。中でも唐松は建材としても多く伐採されて行く木であります。プランの外壁は唐松をそのままに表してあります。波を打っている部分はガラスに薄く剥いだラーチを張ることで内部の照明が夜の帳に木目を「羽衣」のように浮かび上がらせるのです。昼間は外部の明かりで薄暗い室内にラーチのオーロラを浮かび上がらせるのです。
どちらも北の国を意識して与えたデザインです。